2024.9.5
寒で体はどう変わる?健康を守るための4つのポイント
こんにちはトレーナーの阿部です!
朝晩と少しずつ気温が下がってきて過ごしやすくなってきましたね!
今日は季節の変わり目に寒さがもたらす身体の変化について、論文や研究を踏まえながら、お話していきます。
1. 【免疫力の低下】
寒さが免疫機能に与える影響について、多くの研究が行われています。
低温環境に長時間さらされると、白血球やリンパ球などの免疫細胞の働きが低下し、感染症に対する抵抗力が弱まるとされています。
2.【 血行不良】
寒さによる血管収縮は、血行不良を引き起こす主要な要因です。寒冷刺激を受けると、体は体温を保持するために血管を収縮させますが、これが原因で末梢血流が低下し、手足の冷えやしびれ、肩こりや筋肉の緊張を引き起こします。
血行不良は酸素や栄養素の供給不足にもつながり、慢性的な痛みや疲労感を助長することもあります。研究では、温浴や適度な運動が血行促進に効果的であり、血液循環の改善が期待されています。
3. 【関節痛の悪化】
寒さが関節や筋肉の硬直を引き起こし、特に関節リウマチや変形性関節症を持つ人々において、関節痛が悪化することが知られています。
研究によれば、低温は筋肉や結合組織の粘性を高め、関節の可動域が制限されることが示されています。これが痛みの増加や可動域の減少を引き起こし、日常生活に支障を来すことがあります。温めることや軽い運動による筋肉の弛緩が、関節痛の管理に役立ります。
4. 【自律神経の乱れ】
季節の変わり目には、気温の急激な変化が自律神経にストレスを与え、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることがあります。
特に寒冷刺激は交感神経を優位にし、心拍数や血圧の上昇、さらにはストレスホルモンの分泌増加を引き起こすことが知られています。その結果、体調不良や睡眠障害、疲労感、集中力の低下などが生じます。適切なストレス管理法としては、リラクゼーションや深呼吸、十分な睡眠、規則正しい生活リズムの維持が推奨されています。
【参考文献】
Pilcher, J.J., et al. (2002).
Kellogg, D.L. (2006).
Yamamoto, T., et al. (2013).
Farage, M.A., et al. (2009).
Rawlings, A.V., & Harding, C.R. (2004).
Vasiliadis, H.S., et al. (2015).
Schwellnus, M.P. (2012).
Togo, F., et al. (2008).
Chrousos, G.P. (2009).
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